日本の森林と材木店

Last Updated on 3か月 by eweenaw

日本の森林について

日本の森林と材木店は、密接な関係があります。

日本の森林は、かつて日本人が頻繁に利用する大事な財産でした。

住宅を建てるときには、森林から木を調達するのが当然で、需要が途絶えることはなく、あらかじめ切り倒して乾燥させた木をストックしておいて、販売する材木店は、なくてはならないものでした。

戦後は住宅用の木材がひっ迫するのは確実だとされ、あまり建材に向かない木が多い自然林はすべて切り倒され、その跡にスギやヒノキが植林されたくらいです。

住宅の建設に不可欠な木を供給するのは日本の森林しかない、と考えられてのことです。

しかしその後、日本の森林は木材を供給する場では必ずしもなくなり、現在に至っています。

外材の需要増加

日本の森林から採れる木は、本来なら日本の建築物に合っているはずで、そうであるからこそ法隆寺は今だ健在なわけですが、外材の方が好まれるようになりました。

外材は、値段が安く、すでに乾燥済みの状態で輸入されるため扱いも楽です。

外材が日本の住宅の建材としてだけ使われていたなら、輸入量はそれほどにはならなかったでしょうが、コンクリートの型枠として使われ、使い捨てられていたため、輸入量は膨大となり、熱帯雨林が減少するのは日本にも責任が、と非難されたこともありました。

日本の自然林を皆伐してつくったスギ、ヒノキの人工林は、採算に合わないからと打ち捨てられ、それが日本人の多くに花粉症を引き起こすことにつながり、現在に至っているわけですから、これは決して好ましいことではありません。

これからの材木店事情

もはや日本の森林はほとんどがスギ、ヒノキの人工林ですから、本来、放置するわけにはいかない森です。

山崩れなどの災害が起きやすくなっているのも、人工林が放置され、不健康な状態になっているからであると指摘されています。

外材の値段が上がり、国産材とほとんど差がなくなっているという追い風もありますから、住宅やさまざまな建造物の建築材として再び、日本の森林から切り出した間伐材を利用する流れになっていけば、さまざまな好循環が生まれそうです。

材木店の需要も、また増えて行くことでしょう。

輸送コストを考えると、木材も地産地消がいいに決まっています。

また、長く使えるという観点からも、その地域の植生に合った木を使うことが大事であるとされます。

つまり、日本各地に材木店があるような状況が、結局は合理的であるということになるでしょう。

コスト面だけを考えず、総合的な利益として考えると、そうなります。


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