地域と協同で自立支援!あん福祉会

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あん福祉会は、東京都小金井市を中心に活動している特定非営利活動法人です。
精神障がい者の社会復帰のサポートを目的に昭和63年に作業所設立準備会が設立、小金井市の保健所や市内在住の医師、福祉関係者に加えてボランティアなどが支援のために集まりました。
元号が代わった平成元年には市内初の共同作業所を設立、当初は任意団体として活動していましたが、14年後の支援活動の実績に基づき、平成14年には現在の特定非営利活動法人あん福祉会となりました。

地道な活動により社会の理解を得るための活動を続けてきた

現在でも精神障がい者に対する偏見が存在する中、地道な活動により社会の理解を得るための活動を続けてきました。
また自立支援施設空白区であった小金井市に在住している精神障がい者やその家族にとっても相談できる施設が誕生したことで、救われる思いになった方も多いことでしょう。

あん福祉会では、主に精神障がい者の自立をサポートするために就労移行支援、就労継続支援B型、精神障害グループホーム、デイケアを行っています。

就労移行支援とは

就労移行支援とは地域社会で自立を目指す方々に、仕事に対する責任感や集中力をつけてもらう作業プログラムと就労プログラムもあります。
作業プログラムでは、実際に働き工賃を得られるもので、就労プログラムは就労現場の体験を目的とします。
具体的には図書館での返却された本を元にあった場所に戻したり、新聞整理や書誌の入力などです。
またカフェ・アンを通しての接客作業による対人関係のトレーニングに加えて、パソコン操作やハローワークへの登録同行、外部学習に加えて、模擬面接やマナーなどの就職活動支援、就労定着サポートなど多岐にわたります。

パソコン操作については、マイペースに学べるよう個別指導方式を採用しており、初めての方やパソコンに触ったことのない方でも参加しやすくなっています。
またパソコン操作は、事務作業に必須のスキルであるため、希望する方も多いです。

就労継続支援B型にも力を入れる

就労継続支援B型にも力を入れています。
これは就職が不安であったり困難な場合に雇用契約を結ばずに、軽作業の就労訓練をするもので、精神障がい者自身のペースで働けるのがメリットです。
就労継続支援B型を経験することで、一般就労や雇用契約を結ぶ就労継続支援A型事業所での勤務へとつなげ、自立を目指していきます。
このような継続的な支援をベースに社会や他人と関係を構築できる経験を重ねることは、大切なトレーニングとなります。

精神障害グループホーム

精神障害グループホームは、共同生活援助を求める方向けの福祉サービスです。
生活をするのに欠かせない場所と日常生活に欠かせない援助を通じて、自立をサポートするもので通貨型グループホームとも呼ばれています。
生活環境としては個室であり、交流室では入居者同士の交流を通じて悩みを共有したり、励まし合ったり、対人関係のトレーニングともなります。
さらに入居者の相談に応じる専門スタッフもいるため、ひとりひとりの心身の状況に応じたサポートを行っています。

小金井市から委託を受けたデイケアプログラムを用意

あん福祉会では、小金井市から委託を受けたデイケアプログラムを用意しました。
主に日中活動をしたい方、自立したいけどどうしたらよいかわからない、対人関係のトレーニングや練習を希望する方などが参加しています。
専門スタッフが担当する他、途中休憩を入れながら対処するため、自分のペースで進められるのも特徴と言えるでしょう。

小金井市障害者就労支援センターエンジョイワーク・こころや東京しごと財団

あん福祉会では、外部団体と連携した支援体制を整えることでより良い環境をサポートしていきます。
具体的には小金井市障害者就労支援センターエンジョイワーク・こころや東京しごと財団です。
小金井市障害者就労支援センターエンジョイワーク・こころと協力することで、就労に関する相談や支援を受けられます。
主にどんな仕事が自分に向いているか、働くために必要なこと、スキルや技術を学んだり職業訓練を受ける歳のサポートに加えて、生活に関する相談や就職したあとの相談などになります。

東京しごと財団との間で委託訓練もおこなっています。
主に仕事に必須となるパソコンスキルが中心になっており、より専門的なワードやエクセルの操作や応用、スペシャリスト資格取得に必要な技能の習得、就職に役立つ資格取得、在宅ワークを目指す方向けのWeb制作のためのHTMLやCSS、レイアウトやデザインテクニックなどWebサイトの構築に欠かせない技能などの学びをサポートします。

まとめ

障害者職業センター多摩支所と連携しての職業評価訓練の利用も可能です。
これは自分自身の特徴を知るための職業相談と評価、準備訓練やと職業講習(OA講習)、地域雇用支援ネットワークによる自立支援事業、職場適応援助者(ジョブコーチ)などになります。
あん福祉会では、自前のスタッフによるサポートに加えて、行政や公益財団などと密接な連携を通じて精神障がい者の社会復帰をサポートします。
一人で悩んで行き詰まったり、家族が問題を抱え込み社会から孤立することのないように、様々な方々や行政との協同に力を入れています。